捻挫の治し方は?足首や手首の捻挫の応急処置・マッサージ
捻挫
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捻挫になる主な原因とは?
捻挫とは、身体に外部からの強い力が加えられることで、関節を支えている靭帯や関節を包む膜、軟骨などが損傷してしまう状態を言います。
基本的に捻挫は、外力の影響により関節を構成する組織に傷が入ってしまうケガです。
当院に通院されている患者さんに多い症状は、朝目覚めて起き上がる動作や中腰の姿勢をとったとき、腰と骨盤を結ぶ場所に強い痛みが走る「ぎっくり腰」、スポーツ中の動作や歩行中の段差で足を踏み外して足首を捻ってしまう「靭帯損傷」、自動車事故の衝撃によって頚椎関節を損傷してしまう「むちうち」、重い物を持ち上げた際、肩に激しい痛みを感じて関節を覆っている包を痛めてしまう「関節包の損傷」などがあります。
捻挫と靭帯損傷は同じ?
違いはある?
靱帯損傷は、捻挫に伴う症状のひとつです。
損傷の程度は、靱帯だけが伸びてしまったものから、部分的な断裂、あるいは繊維が完全に切れてしまうものまで様々ですが、靭帯は完全に切れてしまうと修復することができません。
そのため競技復帰や引き続き同じ部位への負担が避けられない場合は、靱帯再建術などのオペ適応を視野に入れるケースもあります。
それ以外は損傷の度合いに応じた施術法で症状の改善を目指していきます。
靭帯を伸ばしてしまったり傷つけてしまうと、そのまま予後を過ごすようになるので、再受傷やほかの部位に悪影響が及ぶ二次被害を起こさないためにも、周囲筋肉の強化や身体の使い方を変えていく必要があります。
捻挫の基本的な改善方法、
早く改善するための考え方
捻挫をした際の改善方法は痛めた契機となった動きを封じ、炎症が引くまでは固定と安静が鉄則です。
さらに重要なポイントは、受傷から48時間以内にどれだけ炎症を抑えられるかで予後が大きく左右される点です。
痛めた直後ほどアイシング、圧迫、心臓より高く挙上を徹底し、炎症を落ち着かせることが大切です。
その結果、疼痛の消失も早く、症状が改善するまでの施術期間の短縮も期待できます。
また、当院では、炎症が出ている部位には、高電圧刺激によるハイボルトを使用しています。
一度伸ばしたり、切れてしまった靭帯は元に戻すことができませんので、周囲の筋肉や筋膜のケア、トレーニングを行い、痛める前と同等かそれ以上の強化を図ります。
捻挫の部位ごとの応急処置
(足首、手首など)
足首を捻挫した際の応急処置にあたっては、足の損傷度合いを正しく把握することが必要です。
日常生活で立っているときは、どうしても足が地面についています。痛めた患部の状況を考えて、その足に負荷をかけて大丈夫なのか、負荷によって悪化させたり、症状改善が遅れたりしないか慎重に考えて、固定の度合いや松葉杖の使用の是非を決めていきます。
松葉杖などの補助具は痛めた側より反対側の足に負担をかけてしまったり、身体の使い方に変な癖をつけてしまう可能性もあるので、適切に状態を見極めなければなりません。
また、炎症が引いた後に受傷前と変わらぬ動きができるようにするには、患部以外へのアプローチも大変重要となります。
捻挫に関するQ&A
Q. 捻挫どうしたら早く改善しますか?
A. 捻挫の応急処置は「安静・アイシング・圧迫・挙上」のいわゆるRICE処置が基本になりますが、一番重要なのはアイシングです。
Q. 捻挫を放っておくとどうなりますか?
A. 軽症、重症どの度合いでも靭帯が伸びて関節の固定力が低下するので、再度捻挫してしまう癖がついてしまいます。
Q. 捻挫したら医療機関に行くべきですか?
A. もし患部に痛みや腫れがあれば、すぐに整形外科などの医療機関や整骨院・接骨院を受けることをおすすめします。
Q. 捻挫の痛みのピークはいつですか?
A. 捻挫は、靭帯や関節包・腱・毛細血管の損傷により疼痛や腫れ・内出血・浮腫みなどを伴い受傷後の炎症は24〜72時間後でピークを迎えます。
Q. 捻挫を自分で改善する方法はありますか?
A. 受傷直後は、冷湿布や氷で冷やして炎症を抑えて、その後サポーターやテーピングで軽めに固定し、心臓より高い位置に保ちましょう。
Q. 捻挫しやすい方の特徴はありますか?
A. ハイヒールなどを履いて足の甲とすね部分の角度が広がると緩みやすく、不安定になってひねりやすいです。
また、足首が硬い方(柔軟性がない方)は、捻挫しやすいと言われています。